海の魚には、面白い生態をしていたり、不思議な能力がある魚がたくさんいます。
おかしな名前の魚や、面白い名前の魚の名前や由来を知りたくないですか?
思わず人に話したくなる豆知識を大公開!
海の魚のおもしろ豆知識3選
タコ
タコは海外では『デビルフィッシュ』と言われ、忌み嫌われています。
しかし日本は、タコの消費量世界一なんです。
そんな美味しいタコですが、おもしろい生体があるんです。
タコの足は、切れても何度でも再生する事をご存知な方は多いと思います。
天敵のウツボに足をて食べられても再生します。
タコは自分の足を食べることがあるんです。
なんでだと思いますか?
お腹が空いたから?
違うんです。
タコは、ストレスを感じると自分の足を食べることがあるんです。
そして、自分で食べた足は再生しないんです!
なんでですかね??
無限に自分の足を食べてお腹いっぱいになったら、食物連鎖が崩れますもんね。
タコって繊細なのかもしれませんね。
ホタテ
貝類には、目があると思いますか。
さすがに目のある貝は見たことないですよね。
実は、ホタテには目があるんです。
その数、なんと60個~120個!!
それがこちら
目と言っても色の判断まではできず、光の明暗を感じる程度のものなんです。
その目は、1個の目で100度まで見れます。
しかし、なんでこんなにたくさんの目があるかはわかっていないそうです・・・
では、なぜ目を持っているのか??
目で危険を察知し、外敵であるヒトデから自分の身を守っていると考えられています。
海底で生活しているホタテはこの目で危険を察知し、外敵であるヒトデから自分の身を守っているのでしょうね。
カワハギ
カワハギは、冬のイメージがあると思いますが、夏でも美味しくいただけるんです。
カワハギといえば肝が絶品ですよね。
フグの肝もより美味しいという方も多いです。
肝がなぜ美味しいかというと、カワハギはブリなどと違い脂肪がほとんどありません。
なので、栄養は全て肝に蓄えているのです。
それで、濃厚で美味しい肝になるんですね。
サイズは、大きくても30cmほどですが、見かけによらず凶暴な肉食性なんです。
カワハギの大好物ってなにかご存知ですか?
釣りでは、あさりなどの貝類を使うことが多いですが。
なんと大好物はエチゼンクラゲなんです。
この巨大なエチゼンクラゲに群がるそうです。
エチゼンクラゲは、コラーゲンというたんぱく質の塊だから、筋肉質のカワハギにはもってこいなんだそうです。
あのおちょぼ口でクラゲをつつきまくっているんですね。
面白いですね。
ちなみに、カワハギの赤ちゃんはエチゼンクラゲの傘の下で生活するそうです。
食べれる家って、ヘンゼルとグレーテルみたいですね。
海の魚のなるほど豆知識3選
マグロ
マグロって何種類いるかご存知ですか?
実は、一口にマグロと言っても5種類もいるんですよ。
これらは、生息地、身長、体重などが違うだけでなく、味にも差があります。
本マグロ
マグロの中で最も大きく成長します。
体長3m、体重400kg以上に達することもある大型のマグロで、別名『クロマグロ』とも呼ばています。
生息水域は主に北大西洋や地中海など北半球に生息しています。
日本近海をはじめ、太平洋、インド洋、大西洋など世界の海に広く分布しているマグロです。
ミナミマグロ
ミナミマグロは南半球にしか生息しないマグロで、別名『インドマグロ』と呼ばれています。
体長は2m前後、体重は100kg以上に達することがある大型のマグロです。
漁場は主にオーストラリア南部や南アフリカ沖など、主に冷たい海に生息しています。
回転寿司は、このマグロを使っていることが多いです。
メバチマグロ
目がぱっちり大きいことから、『目鉢』『メバチ』と呼ばれます。
漁業関係者の間では、『バチ』と呼ばれます。
体重は100kg以上に達することもある大型のマグロです。
世界中の海に生息していて周年漁獲されることからスーパー、量販店等の定番赤身として人気があります。
本鮪やミナミマグロのように脂ののりは強くはなく、大トロは取りにくいマグロです。
キハダマグロ
背びれや尾びれなど、体がやや黄色いことから『キハダマグロ』と呼ばれています。
若魚では『キメジ』と呼びます。
年間を通して漁獲量が多いことから、比較的安価です。
スーパーや量販店などの特売用赤身として利用されることがよくあります。
キハダマグロの一部は、缶詰用として利用されているなど、刺身から加熱用食材まで幅広く利用されます。
ビンチョウマグロ
マグロの中では小型で10〜20kgのサイズが多いです。
胸ビレが顔の横から長く伸びているので、『鬢長』ビンチョウマグロです。
脂ののったビンチョウは、『トロビンチョウ』『ビントロ』と呼びます。
世界中の海に分布して周年漁獲されることから、比較的安価で刺身やツナ缶詰など幅広く利用されています。
出世魚
出世魚ってご存知ですか?
大きさによって名前の変わる魚のことを言います。
日本近海にいる、出世魚の成長過程の名前をご紹介します。
ブリ
関東:ワカシ・ワカナゴ ⇒ イナダ ⇒ ワラサ ⇒ ブリ
関西:ワカナ・ツバス ⇒ ハマチ ⇒ メジロ(イナダ) ⇒ ブリ
北陸:ツバエリ ⇒ コズクラ ⇒ フクラギ ⇒ アオブリ ⇒ ハナジロ ⇒ ブリ
山陰:ショウジゴ ⇒ ワカナ ⇒ メジロ ⇒ ハマチ ⇒ ブリ
九州:ワカナゴ ⇒ ハマチ ⇒ メジロ ⇒ ブリ ⇒ オオウオ
スズキ
関東:セイゴ ⇒ フッコ ⇒ スズキ
中部:セイゴ ⇒ マダカ(マタカ) ⇒ スズキ
関西:セイゴ ⇒ ハネ ⇒ スズキ
ボラ
関東:オボコ ⇒ イナッコ ⇒ スバシリ ⇒ イナ ⇒ ボラ ⇒ トド
関西:ハク ⇒ オボコ ⇒ スバシリ ⇒ イナ ⇒ ボラ ⇒ トド
コハダ
シンコ ⇒ コハダ ⇒ コノシロ
ヒラメ・カレイ
ヒラメとカレイって見分けることができますか?
左ヒラメに右カレイと言われますよね。
これって、日本だけの見分け方ってご存知ですか。
カレイの目については、世界では少しずつ違うんです。
例えば、アメリカだと50%が左に両目、アラスカ沖だと70%が左に両目、日本だと100%が左に両目となります。
ですので、世界に共通する見分け方は、カレイは『目が丸く飛び出していて、口は小さくおちょぼ口』。
ヒラメは『目が平たく、口が大きく歯が鋭い』と覚える方が確実なんです。
カレイとヒラメの驚くべき成体
カレイもヒラメも産まれた頃は、一般的な魚と同様、目が左右にあります。
しかし、成長するにつれて目が片方に寄ってくるのです。
目が寄ってくる原因、「脳のねじれ」から来るものだと言われています。
そのせいで、体そのものも片側に倒れて、平たくなって泳ぐようになります。
カレイやヒラメはなかなか複雑な構造なんですね。
海の魚のことわざ、名前の由来3選
突然ですがイカはすきですか?
私はイカが大好きです。
イカは世界に何種類くらいいると思いますか。
50種類、100種類??
いやいや世界には500種類、日本近海でも130種類いると言われているんです。
そして、イカは不吉な生き物として海外ではあまり食べられていないそうです。
世界中で水揚げされるイカの約60%は日本で消費され、世界第1位なんです。
イカの語源は諸説ありますが正確には不明です。
ただ漢字の烏賊についての由来は、中国の言い伝えからだとされています。
あるとき、イカが餌を求めて海面近くを浮遊してました。
そこへ、一羽のカラスがやってきて、イカを捕まえようとしました。
するとイカは、逆にカラスに襲いかかったのです。
カラスにとって逆襲してくるイカは賊のような生き物という意味で『烏賊』と名付けられました。
イカはとても獰猛な生き物です。
自分より大きな相手にも、平気で襲いかかります。
種類にもよりますが、イカは好奇心旺盛で、攻撃的なところがあります。
時には共食いもするんですよ。
サバ
サバは、世界中で最も食べられている魚です。
なぜなら、サバはとても体にいいんです。
サバにはEPAやDHAなどの良質の脂質やビタミン、ミネラル、たんぱく質がたっぷり含まれています。
肝臓病、貧血、高血圧、関節炎の予防などの効果があるんですよ。
『サバを読む』って言葉聞いたことありますよね。
この『サバ』って魚のサバが語源なんです。
仲買人にサバを売るときに生まれた言葉だといわれています。
水揚げしたサバは、早く数えないと鮮度が落ちるので、とんでもないスピードで数えるようになったそうです。
こうして早く数えている内に数をごまかしたため、その行為がサバを読むと言われるようになったと言われています。
カサゴ
カサゴは、どこででも手軽に釣れる最もポピュラーな根魚です。
水深30センチくらいの浅瀬から200メートルくらいの深場まで広く生息しています。
北海道南部から東シナ海に至る日本各地に分布、大都市近郊の防波堤でも釣れるし、荒磯にも棲息しています。
特に磯周りには30cmをオーバーするような大型がいて、これを釣り人は『ゴジラ級』と呼んだりします。
カサゴは船からの沖釣りでは、比較的大型の個体が釣れます。
以前は最大で60cmにもなる個体を関西では沖ガシラと呼んで同じカサゴと思っていました。
しかし、実は別種と分かり1978年に新種記載されました。
ちなみに普通のカサゴは40センチくらいまでしか成長しません。
そして、新種に名付けられた名前が【ウッカリカサゴ】です。
なんでこんな名前になったかと言うと、「うっかりカサゴとばかり思っていたから……」というのが本種にこの和名が付いたいわれだそうです。
そのまんまですね。
まとめ
海の魚には、まだまだ知られていない生体や、新種がいると言われています。
海の中は、宇宙より解明されていないと言われます。
面白い生体や、習性、名前の由来など、まだまだ紹介しきれないほど存在します。
今回紹介しきれなかった海の魚の豆知識など、またの機会にご紹介したいと思います。
お楽しみに。
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