秋に街中を歩いていると、イチョウの紅葉がキレイですよね。
街中を黄色に染めて、壮観です。
でもちょっと臭いが気になることも・・・
街路樹は、様々な種類の植物があるのに、なんでイチョウなんでしょうか??
イチョウの木になる銀杏はなんであんなに臭いのでしょうか。
なにか対策はあるのでしょうか・・・
イチョウについてまとめてみました。
イチョウの木が街路樹になっている意味とは
夏には、深い緑で強い日差しを遮り、秋は黄色の葉がとても美しい。
景観から言っても、街中にはぴったりな植物です。
実際、日本で一番多く植えられている街路樹はイチョウなんです。
イチョウの木は、丈夫で育てやすく、病害虫が少なく強靭で、大きく剪定してもすぐに芽吹きます。
成長が早く、排気ガスにも強く、硬い地面でもしっかり根を張り、長生きする植物です。
さらに、イチョウは葉に水を蓄える性質が有るため火に強く、東京大空襲のときには、延焼を防いだそうです。
そのため、神社仏閣など、大切な建物の敷地にはイチョウの木が多く植えられています。
他には、イチョウの木は30メートル以上に成長するため、目印として、ランドマーク的な意味もあったようです。
街路樹の銀杏が臭いのはなぜ
銀杏は、木になっている時は臭くありません。
木から落ちて、腐ると臭いを発します。
街中で銀杏が臭いのは、単純に落ちた銀杏が腐って、それを車や人が踏むため、臭いが拡散される為です。
イチョウは、恐竜が生きていた太古の時代から生きている植物で、裸子植物と言う古代樹の生き残りです。
裸子植物のなかでも、イチョウ類だけは世界中に1種しか残っていません。
日本へは、江戸時代にやってきたそうです。
では、本題です。
銀杏はなぜ臭いのでしょうか。
答えは、銀杏は臭いによって動物に食べられる事を防いでいるのです。
イチョウの樹液を触ると、皮膚がかぶれます。
葉を乾燥させた物は防虫効果も持ってます。
また、銀杏を食べ過ぎると中毒を起こす事は、ご存知のかたも多いと思います。
特に、猿やネズミは銀杏の臭いを嫌うそうです。
銀杏のニオイ対策とは
イチョウの木には、雄と雌があることをご存知でしょうか。
銀杏は、雄の木と雌の木が一緒に無いとできません。
最近の街路樹は、銀杏ができないように、雄の木だけを植えているそうです。
ただし、1キロ位離れていても、受粉するので、辺りのイチョウは全てオスの木にする必要があります。
見た目で、雄の木と雌の木を見分けること出来ませんので、もともと雌雄が分かっている木を接ぎ木して植樹するそうです。
そのうち、銀杏のできないイチョウが当たり前になるかもしれませんね。
まとめ
イチョウは、日本全国で一番たくさん植えられている街路樹です。
見た目が良いのは言うまでもありませんが、非常に強靭な植物で、排気ガスにも強いです。
育てやすく、長生きするので、街路樹に良く使われています。
銀杏は、腐ると臭いを発します。
イチョウは、動物から身を守る為に臭いを発しています。
イチョウの木は、雄の木と雌の木があります。
最近の街路樹は、雄の木だけを植えるため、銀杏ができません。
秋の風物詩でもある、銀杏のあの臭いを嗅ぐことが無くなる日が来るかもしれませんね。
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