魚のおもしろ豆知識 海編 ことわざや名前の由来9選 その2

魚の豆知識

海の魚

海には、おもしろい性質や能力をもったお魚がたくさんいます。

変わった名前の魚や、魚由来のことわざなどもあります。

そんな海の魚たちの、思わず人に話したくなる豆知識を大公開!

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海の魚のおもしろ豆知識3選

イワシ
イワシは1回にどのくらい産卵するのか

イワシは安くて美味しい庶民の味方です。

しかし、イワシは脂分が多いので、生臭く感じる方もいるかも知れません。

イワシは、鮮度が落ちるスピードがものすごく早いんです。

イワシの生き腐れ』なんて言うことわざがあるくらいですからね。

でも、とれたての新鮮なイワシは全く生臭くないんですよ。

私は釣りが好きなので、釣りたてのイワシをその場で指で開いて食べたことがありますが、最高ですよ!w

そんなイワシですが、古来よりシモジモが食べる魚としてあまり良い扱いをされていなかったそうです。

平安の昔、イワシは下賎な魚とされ、上流階級の人々は美味しいからといって公に食べることをはばかられていました。

そのイワシの名前の由来として【賎しい】が変化してイワシになったとも言われています。

さて、本題。

イワシは、あの小さな体の中に約5万~8万粒の卵が入っているそうです。

1回にものすごい量を産卵するんです。

すごいですよね。

ちなみに鮭は3500粒くらいだそうです。

食物連鎖のなかでかなり下層にいるイワシですから、たくさん産卵して種を残そうと頑張っているんですね。

 

ウニの体の中身って・・・
ウニ
日本は、世界1のウニ消費国です。

ウニとは、棘皮動物(きょくひどうぶつ)と呼ばれます。

実は、ヒトデやナマコと同じ仲間なんです。

ウニは、一部毒を持つガンガゼなどの種類もいますが、広く食用として浸透しています。

日本近海には180種類ほどのウニがいますが、そのうち食用となるのは10種類程度です。

ムラサキウニ、キタムラサキウニ、バフンウニ、エゾバフンウニ、アカウニ等はお聞きになったことがあると思います。

ウニは、海藻、腐食物、砂泥内の微生物、付着生物などを主食としています。

ウニは餌によって味が変化するため、有名な昆布の産地で獲れるウニは美味しいんです。

ウニは一部を除いて、雄雌異体で、それぞれに性別があります。

そして、ウニの殻を開けると、黄色の物体が殻の中でほとんどを占めていますよね。

あれ、ウニのどの器官かご存知ですか?

 

実は、ウニの生殖巣で、メスは卵巣、オスは精巣にあたります。

食用として適しているのは、未成熟の生殖巣で、完全に熟すくと苦味が出てくるので、食用には向きません。

ウニの放卵は、1回に10万~1000万個と言われています。

そのため、大きな生殖巣が必要なんですね。

 

うなぎに鱗はある?ない?
うなぎ
近年、うなぎの稚魚のシラスウナギが記録的に不漁です。

このままでは、うなぎが食べられなくなる日が来るかもしれませんね。

うなぎの体ってルヌルしていますよね。

あのヌルヌルは、たんぱく質の一種の「ムチン」や「ムコプロテイン」がうなぎの体表から分泌されたものです。

このぬめりが体の水分を保つ働きもあり、うなぎの皮膚呼吸を助けています。

うなぎは、水から出ても数時間は生きていられます

更に、この分泌物が体の内外の浸透圧を調節する働きもあるようです。

このおかげで淡水や海水というように環境が全然違う場所でも生息できるんです。

 

さて、うなぎにウロコはあるのか?

ウロコはないように見えますが、実はうなぎにもウロコはあるんです。

細かいうろこがうなぎの皮膚の下に埋まっているので私達には見ることが出来ないんです。

びっくりですよね、皮膚の下って。

 

海の魚のなるほど豆知識3選

シラス
シラスとちりめんじゃこの違いってなに??

シラスとは、カタクチイワシ・マイワシ・イカナゴ・ウナギ・アユ・ニシンなどのイワシ類の稚魚のことです。

シラス網と呼ばれる網を使って捕獲します。

タコやイカ、エビ、カニの赤ちゃんが混ざることがあります。

チリメンモンスターなんて呼ばれたりします。

ちりめんじゃこは、イワシ類の稚魚を塩水で煮た後、天日などで干したものです。

小さな魚を平に広げて干した様子が、細かなシワを持つ絹織物の縮緬(ちりめん)を広げたように見えることからこの名が付きました。

一般的には、

・釜茹でしただけのものを、【しらす(釜揚げしらす)】

・釜茹でしたあとに少し干したものを【しらす干し】

・じっくり干して乾燥させてものを【ちりめんじゃこ】

と呼びます。

 

エビのミソは脳みそ??
えび味噌
海老の頭の中のミソ食べますか?

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好き嫌いはあると思いますが、私は好きです。

あのミソって、頭の中にあるから脳みそだと思っている方もいるかも知れません。

実は脳みそではなく、エビの肝臓なんです。

カニミソも同じく肝臓です。

このミソと呼ばれている物は、エビのいわゆるレバーです。

独特の風味がありますが、動物でも同じですよね。

 

因みに、エビって漢字で書くと海老と蝦と2種類あるんですが、違いってご存知ですか?

海老と書くのは体が大きく、水中を歩いて移動するタイプのエビの事です。

蝦と書くのは体が小さく、水中を泳ぐタイプのエビの事なんです。

面白いですね。

 

カツオの移動距離は1日でどのくらい?
カツオ
分類学上、カツオはマグロの従兄弟にあたります。

缶詰に限っていえば、マグロとカツオを区別して売っているのは日本だけで、海外では同じ「ツナ缶」として表示されています。

マグロの親戚というだけであってマグロに劣らず長距離を移動します。

カツオの移動距離は、なんと1日で200キロも移動することがあるそうです。

カツオの移動スピードは毎秒6~7メートルにもなります。

 

カツオと黒潮には密接な関係があります。

カツオは黒潮に乗ることにより運動エネルギーを節約して餌の捕獲に集中します。

早春から夏にかけては沖縄周辺海域から伊豆半島、関東沖、東北地方沖合海域へと北上し、秋になると南下します。

北上中で、初夏のカツオを初ガツオや昇りガツオ、南下中で、初秋のカツオは戻りガツオと呼びばます。

三陸沖でたっぷりと餌を食べて南下してきた戻りガツオの脂肪量は初ガツオの約10倍にもなるそうです。

脂の乗ったカツオが好きな方は、戻りカツオも方が好きかもですね。

海の魚のことわざ、名前の由来3選

甘エビ
甘エビ

甘エビって甘くて美味しいですよね。

甘エビの名前の由来をご存知ですか。

甘いエビだから甘エビに決まっているだろっ。!!

 

正解です。

 

しかし、これは通称です。

正式名称は、ホッコクアカエビと言います。

生態は少し変わっていて、これもまた面白いんです。

甘エビは、タラバエビ科のエビです。

タラバ=鱈場のようにタラの漁場である深海500m位で漁獲されます。

寒海に生息するエビで、その身の甘さから別名で呼ばれる様になりました。

最初の2年半から4年は雄、その後は殆どの個体が雌に性転換します。

このため通常食用として流通されるサイズのエビは雌ということになります。

獲りたての新鮮なアマエビは、実は甘くないんです!

1日経過すると、本来エサを分解するために持つタンパク質分解酵素が、死後自らの筋肉を自己消化してしまいます。

すると、とろみが生じ甘くなるのです。

アマエビは食用のエビの中では、最も深い場所に生息しています。

深海で温度が低くてもエサを分解できるよう、他のエビよりも多くのタンパク質分解酵素を持っているんです。

深海に住んでいるからこその甘さだったんですね。

 

アジの名前の由来とは
アジ
アジ、サバ、イワシといえば三大大衆魚ですが、近年漁獲量が減ってきているので、物によっては高級魚なみの値段がする時があります。

関アジ、関サバなどのブランド魚は高価ですよね。

世界で一番食べれれている魚はサバですが、日本人はアジの消費量のほうが多いです。

塩焼き、刺身、干物、どんな食べ方でも美味しくいただけます。

世界でアジ科の魚は140種ほど、日本では約50種が生息しています。

日本でアジといえばマアジの事を言います。

日本の各地沿岸に分布し、沿岸から沖合にかけての中・底層域に群をつくり、薄明時から薄暮時までに活動する昼行性の魚です。

イワシ、シラス、イカ、甲殻類などをよく食べます。

そして、アジの名前は、まさに味が良いからアジと言うんです!!

『アジは味なり、その味の美をいふなりといへり』と、かの江戸時代の学者、新井白石からも味の良さを称賛されています。

そのまんまですけど、その通りですからね。

 

タイなのにタイではない!?
マダイ
名前にタイがつくお魚を何種類位ご存知ですか?

図鑑をみると、約300種類位の魚にタイと名前に付いています。

しかし、日本にいるタイ科の魚、つまり本当のタイは実は13種類しかいないんです。

マダイ、チダイ、キダイ、キビレアカレンコ、ホシレンコ、タイワンダイ、ヒレコダイ、クロダイ、キチヌ、ヘダイ、オキナワキチヌ、ミナミクロダイ、ナンヨウチヌ。

たったこれだけです。

これら以外の魚はいわゆる「あやかりダイ」と呼ばれるているもので、おめでたくて高級な?「タイ」ブランドにあやかっているだけ。

タイ科には分類されず、マダイやクロダイとは近縁でも何でもないんです。

まとめ

海の魚は、本当に不思議で面白いですね。

タイなのにタイではなかったり、体の中が殆ど生殖器官であったり・・・

魚の名前などは、意外と安直に付けられていたりしますw

海の生物には、まだまだわからないことがたくさんあります。

いろいろ知りたいですね。

思わず人に話したくなる海の魚の豆知識。

次回をお楽しみに。

 

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