春先や秋になると家に現れるカメムシにお困りではないですか。
このカメムシくんたちはどこからやって来るのでしょうか。
どうやって家の中に侵入するのでしょうか。
不用意に捕まえて、臭いにおいを出されたことがある方も多いと思います。
臭いは一度ついたらなかなか取れないですからね。
カメムシの侵入を防ぐ対処方法や捕獲方法、臭いの消し方をご紹介いたします。
カメムシが侵入しないための対処方法とは
カメムシは、どこからやって来るのでしょうか。
北海道から九州まで、日本中の山岳地帯に生息しています。
都市部でも見ることが有ると思いますが、それには一定の条件があります。
近くに雑木林や、山があることです。
しかし、カメムシは一晩で1km移動できるそうです。
1km以内に雑木林や山があれば、やってきます。
秋になると、越冬するために暖かい場所を探して山から大量のカメムシがやってきます。
住宅は、寒さを凌ぐには好都合なんです。
雨戸の隙間や、サッシの隙間など室内の暖かさが伝わる場所はカメムシの格好の越冬場所にないます。
そのような暖かい場所を求めて屋内に侵入してくるのです。
では、カメムシの侵入を防ぐ方法はあるのか。
結論から言うとカメムシの侵入を完全に防ぐことはできません。
なぜなら、カメムシは2㎜の隙間があれば、通過することが出来るからです。
窓の隙間、換気扇、玄関など、ピッタリしまっているようですが、カメムシはいとも簡単に侵入できます。
カメムシを駆除することは、物理的にほぼ不可能です。
しかし、寄せ付けないようにすることは可能です。
カメムシの侵入を防ぐ方法をいくつかご紹介します。
カメムシの防除方法
1.光を遮る
カメムシは、光に集まってきます。
そのため、窓際で多く見かけるのです。
なるべく、光が窓から漏れないようにするだけでも効果があります。
2.自宅近くの木にむしろを巻く
カメムシは越冬先を探して集まってきます。
住宅のそばに立木があれば、その木の幹にむしろを巻いておくと、カメムシがその中に集まるため、住宅に侵入する個体を減らせます。
翌春になったら、むしろを焼き捨てて下さい。
3.市販のエアゾールを塗布
市販のカメムシ用のエアゾールを外壁、サッシ、窓枠、網戸、換気扇周りに噴霧し薬剤を塗布することによって、かなりの侵入を抑制できます。
現状では、この程度しか対策はありませんが、効果はありますので、お困りの方は是非お試し下さい。
カメムシを上手に捕獲する方法とは
カメムシは、危険を察知すると、両側の前足の付け根にある「臭腺開口部」から油性の液体を出します。
ご存知の通り大変な臭いですので、この液体を出させず捕獲したいですよね。
大量に室内に侵入した場合は、燻煙剤で燻しだすのが手っ取り早いです。
家具の隙間などに潜んでいたカメムシが一斉に出てきます。
ポトポトと天井からも落ちてきます。
一時的に弱っているだけの個体も多いので、床に落ちたカメムシは、ほうきで集めて瓶などに入れて処分して下さい。
量が少ない場合は、カメムシに瓶をかぶせ、スライドさせて瓶の中に落として下さい。
瓶の中に、漂白剤を入れれば、溶けます。
その他、ガムテープをそっと上からかぶせ、ひっついたカメムシを処理する方法もあります。
力を入れ過ぎると、においを発するので注意して行って下さい。
付いてしまったカメムシの臭いを消す方法とは
カメムシの臭いが、洗っても取れず、数日臭かったなんて経験をしたことが有る方もいると思います。
石鹸で洗っただけでは取れないんです。
カメムシの出す臭いの成分は、トランス-2-ヘキサノールと言います。
この成分は親油性ですので油に溶けます。
万が一、カメムシの臭いがついた場合は、サラダ油やオリーブオイルなどの油を数滴たらし、少し擦ってなじませて下さい。
その後、石鹸で洗えば臭いは取れます。
カメムシの臭いは別名『青葉アルデヒド』と呼ばれ、草や葉っぱの青臭いにおいと同じです。
キュウリやパクチーにこの成分が多く含まれているそうです。
ちなみに、パクチーの和名は『カメムシソウ』です。
パクチー好きの人は、カメムシの臭いも好きかもw
まとめ
カメムシは、晩秋になると越冬場所を求めて山から降りてきます。
飛来距離は、一晩で1km以上なので、自宅の側に山や雑木林が無くても現れます。
集合フェロモンを出すので、居着いてしまうと大量にやってきます。
完全に駆除することは不可能なので、防除に徹するしかありません。
カメムシが寄ってこないように、策を講じましょう。
侵入したカメムシを捕獲する際は、刺激を与えないようにしましょう。
瓶などをかぶせて、その中に落とすなどし、直接手で触らないほうが良いです。
万が一臭いがついてしまった場合は、サラダ油やオリーブオイルで取れます。
お試しあれ。
カメムシは、春にも現れますが、春のカメムシは、住宅の隙間などで越冬したものが目覚めたものです。
山からやってきたものではなく、これから山へ帰っていく個体です。
家の中で繁殖はできませんので、ご安心下さい。
自然とは、上手に付き合っていくしかありません。
地道に頑張りましょうね。
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