年末になるとお歳暮をいただくことが有ると思います。
お返しが必要なのでしょうか。
お返しをするとしたら、相場はどれくらいかも知りたいですよね。
また、お歳暮のマナーとはどういうものなのでしょうか。
ご紹介致します。
お歳暮のお返しは必要?
お歳暮のお返しは必要なのでしょうか。
取引先からのお歳暮など、ビジネス上の付き合いの場合は、お返しは基本的に必要ありません。
電話やハガキでのお礼状だけで良いです。
本来、お歳暮とは日頃お世話になっている方に対して、感謝の気持ちを伝えるために贈るものです。
そのため、お返しは原則必要ありません。
ただし、お礼は必要です。
必ず、電話かお礼状を送りましょう。
しかし、貰いっぱなしでは気が引けますよね。
そんな気持ちから、お返しをされる方が多いと思います。
お返しすることは、悪いことではありませんが、本当に感謝の気持ちで贈るなら良いと思います。
儀礼的に貰ったから返すなら、お歳暮のやり取りはやめたほうが良いです。
単純に面倒ですよね。
今後、お歳暮を受け取りたくない場合は、頂いたお歳暮と同等かそれ上のものをお返しして下さい。
『お歳暮は今後、送らないで下さい』と言う意思表示になります。
この場合でも、もちろんお礼の電話か、お礼状は必ず送ってくださいね。
お歳暮のお返しの相場は?
お歳暮のお返しをする時、いくら位のものをお返しするのが妥当なのでしょうか。
一般的には、頂いたお歳暮の半額程度が相場のようです。
前章でも、お伝えしたように、同程度かそれ以上の物を送ってしまうと、”お歳暮はいりません”の意味になってしまうので、気をつけて下さい。
ただし、近い身内、自分の親や義の親とお歳暮のやり取りをする場合は、同程度のほうが、お互いしっくり来ると思います。
我が家は、そうしています。
どちらが高いとか安いとか、余計な揉め事を作りたくないですからね。
お歳暮のお返しのマナーを知りたい
お歳暮をいただいたら、お礼やお返しをする場合のマナーはどんなものが有るのでしょうか。
まず、お歳暮を受け取ったら、すぐにお礼の電話かお礼状を書いて送りましょう。
お歳暮は、正式には『正月事始め』の日、12月13日から25日までに贈るものです。
しかし、現代では年末の忙しい時期を避けて、11月末くらいから贈られることも多くなっています。
年末の忙しい時期に頂いた場合で、お礼が遅くなるときは、年明けの『松の内』1月7日までには贈りましょう。
お返しが年を越してから届く場合は、熨斗は『お歳暮』ではなく、『お年賀』にして下さい。
熨斗は、紅白の蝶結びの物を使用してください。
お歳暮用と言えば、店で紅白の蝶結びが印刷された紙で包んでくれます。
お歳暮を今後断りたい場合、間接的に伝えるのではなく、直接伝えても良いです。
その場合は、お礼状に『今後はお気遣いなく』と一筆入れれば、ダイレクトに伝わりますし、失礼になりません。
お礼状の書き方
・文頭は季節の挨拶から、書き出しは行を変え一文字下げる。
例 師走の候、初冬の候、歳末の候など
・相手の安否を気遣う
例 ○○様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
・日頃お世話になっていることへのお礼
例 平素は何かとお気遣いを戴き
・お歳暮を贈っていただいたことへのお礼
例 この度はお心遣いの品をお贈り戴きまして
・相手の健康を気遣う言葉
例 寒さ厳しい折から、どうかお体を大事されて良い年をお迎えください。
・最後に結びの言葉で締める
例先ずはお礼まで
まとめ
お歳暮の起源は諸説ありますが、分家から本家に、使用人から雇い主に、嫁いだ娘が実家に、正月ご先祖様のお供え物として贈ったというものだそうです。
ご先祖様用なので、お返しは必要ないですよね。
だからではないですが、原則お歳暮にお返しは必要ありません。
ただし、お礼は必ずして下さい。
電話でも、お礼状でもかまいません。
もしお返しをする場合は、頂いたお歳暮の半額程度が相場です。
恐縮して、頂いたもの以上のお返しをすると『今後はお歳暮は贈らないでください』と言う意味になってしまいます。
お歳暮を頂いたら、速やかにお礼をしてください。
年末忙しく、お返しが年を超す場合は、熨斗を『お年賀』『寒中見舞い』にして贈りましょう。
最近では、会社でお歳暮などを禁止していることも多いです。
お歳暮を贈ることに賛否ありますが、頂いたらお礼を言う。
当たり前のことですよね。
円満な関係を続けられるように、マナーはしっかり守ってくださいね。
コメント