熱帯魚でアロワナと言えば、一度は耳にしたことが有ると思います。
水槽内を優雅に泳ぐ姿は圧巻ですよね。
そんなアロワナを飼ってみたいけど、どんな種類があるのか、どうやって飼育するのか分からない方も多いと思います
アロワナ飼育歴10年以上の私が、オススメのアロワナのご紹介や飼育のポイントを解説していきたいと思います。
アロワナとは
アロワナ目アロワナ科アロワナ亜科に属する大型の古代魚の総称。南アメリカ、オーストラリア、東南アジアの淡水に生息しています。
大型になる種類が多く、主に肉食、小魚や昆虫を主食にしています。
水の中にいるのに昆虫!?と思われるかもしれませんが、自然界では水面付近を泳ぎ、木から落ちてくる昆虫を食べています。
混泳も可能ですが、条件付きです。
寿命は永く、平均で10年は生きます。30年生きたシルバーアロワナがいるそうなので、飼い方によっては10年以上飼育することも可能です。
アロワナにはどんな種類がいるの?
アロワナは、アルビノなどの亜種が存在するので、細かいものまで入れると何十種類以上になってしまいますが、一般的に熱帯魚ショップで売られているものを中心にご紹介します。
・シルバーアロワナ
アロワナの中でも最もポピュラーで飼いやすい種類です。
自然界では1メートルを超えるほどに成長しますが、水槽内でも90cmくらいまでは成長します。
値段も安価で、15cmから20cm位の個体で、数千円程度で購入できます。
飼育も比較的容易で、水質管理と水温管理をしっかり行えば、長生きしてくれます。
・ブラックアロワナ
こちらも、熱帯魚ショップでよく売られています。
シルバーアロワナと同じ南米に生息しています。
シルバーアロワナよりは少し高いですが、15cm前後のもので、7、8千円程度です。
名前の通り、体全体が黒いですが、稚魚のうちはオレンジのラインが入りキレイです。
亜種に、ヒレがブルーになるブラック・ブルーアロワナがいます。かなりキレイです。
こちらは更に高く、子供サイズでも、1万5千円以上します。
ブラックアロワナは、シルバーアロワナほど大きくなりません。
最大で60cm位までです。
そのため、120cmの水槽で十分飼育できます。
シルバーアロワナと比べると、水質の悪化に弱いので、若干飼育は難しいです。
初心者は、10cm以上の個体を購入することをオススメします。
・アジアアロワナ
アジアアロワナは、その名の通り東南アジアに生息しています。
全てとてもキレイで高価です。
紅尾金龍、過背金龍、紅龍(スーパーレッド)、青龍(グリーンアロワナ)、黄龍(イエローアロワナ)などがいます。
特にスーパーレッドは、10cm位で30万円ほどします。
安めの青龍、黄龍でも、2、3万円しますので、アロワナ飼育に慣れてからチャレンジすることをオススメします。
私は、過背金龍、紅龍を飼育していますが、非常に丈夫で飼いやすいので、いつか挑戦してみてください。
アジアアロワナも、シルバーアロワナほど大きくなりません。
水槽内では、60cmほどで成長が止まりますので、ブラックアロワナと同じく、120cm水槽で十分飼育できます。
それでは、初心者が最初にアロワナを飼うならなにが良いでしょうか。
まずは、安価で丈夫なシルバーアロワナをオススメします。
最終的に、大きな水槽が必要になりますが、安価なので初心者がチャレンジするには良いと思います。
ここからは、私がシルバーアロワナを飼育する際にやってきた注意点などをご紹介していきます。
シルバーアロワナを飼ってみよう
熱帯魚ショップで購入できるサイズは数センチのベビーか20cm位までの個体になると思います。
水槽のサイズは、ベビーなら60cm、10cm以上の個体なら90cmの水槽から始めます。
きれいな個体に育てたいのであれば、単独飼育が良いです。
大きな水槽に、たった一匹のアロワナでは寂しいと思いますので、混泳させるのも楽しいですが、いくつか注意しなければなりません。
シルバーアロワナは、水面付近を泳ぐ魚です。
自分の下に他の魚がいると気になってしょうがなくなります。
すると、常に眼を下に向け、様子を伺います。
結果、顔の横に向いてつているはずの眼が垂れて、常に下向きの眼になってしまい、かなり不格好です。
私がいままで混泳水槽で飼育したシルバーアロワナは100%眼が垂れました。
混泳すると、ほぼ確実に眼が垂れますので、覚えておきましょう。
単独水槽でも、水槽の底のガラスが反射が気になる個体もいますので、ガラスの底は黒いシートなどを敷くと良いと思います。
でも、目がたれても良いから混泳水槽にしたい方にもいらっしゃると思いますが、いくつか注意点があります。
その他、縄張り意識の強い熱帯魚、例えばオスカー、ノーザンバラムンディーなども喧嘩しますので、NGです。底生のナマズ類なら問題ありません。熱帯魚ショップで相談してから混泳させましょう。
水温は、幼魚のうちは28度、30cm以上になったら26度位で飼育するとよいです。
なぜ、幼魚のうちは水温が高いかと言うと、成長促進と病気予防が目的です。
熱帯魚全般で言えることですが、幼魚のうちは適温より、2、3度高くすることは良くあることです。
シルバーアロワナは何を食べるの?
シルバーアロワナは基本的に肉食ですが、人工飼料も慣れれば食べてくれます。
ベビーのうちは、赤虫を与えます。(冷凍イトミミズです)
7、8cm位まで成長したら、メダカに変えます。
さらに、12、3cmまで成長したら、小赤に変えましょう。
小魚ばかりですと、栄養が偏りますので、20cm以上になったら、ミルワームやコオロギを与えます。
シルバーアロワナは大食漢で、エサをたくさん食べます。
あげれば、全部食べてしましまので、エサの与えすぎに注意しましょう。
40cm位になるまでは、半年とかかりません。
40cmを超えてきたら、そろそろ人工飼料に慣らしていきます。
カーニバルや、クリル(乾燥エビ)は、安価で与えやすいです。
小赤やミルワームばかりですと、ものすごい量を1日に食べるので、正直懐が痛いです(笑)
私の経験上、小赤などの活餌を食べている個体は、すぐには人工飼料は食べてくれません。
では、どうするか・・・
答えは断食です。
数日エサを与えず、人工飼料をたまに与えます。
これを繰り返すのですが、餌を食べていない自分の大事なアロワナちゃんのことが心配になってきます。
場合によっては、数週間断食することもあります。
このままでは死んでしまうかも・・・
そして、活餌を与えてしまうんです。
私も経験があります(泣)
アロワナは、1ヶ月位断食しても死にませんのでご安心ください。
いずれ、人工飼料を食べてくれるようになります。
どうしても断食はさせたくないという方、方法が無くもないです。
もし、混泳水槽になっていて、他の魚がクリルやカーニバルを食べている場合、アロワナが他の魚が食べているのを見て、食べ物だという認識をし、人工飼料を食べることが有りました。
もう一つ、いつも食べているミルワームなどと一緒にシルバーアロワナの口元に人工飼料を投入します。
ミルワームと勘違いし、口に入れます。
そぐに吐き出しますが、これを繰り返すと、食べるようになったことがあります。
このだまし討ち?作戦は意外と有効です。
メンテナンスはどうしたらいいいの?
シルバーアロワナは、25度位の低温から30度位の高温でもいきています。
冬場はヒーターが活躍するので良いのですが、夏場などは、部屋の温度が30度を超え、水温も30度を超えることがあります。
30度を超えると、弱ってしまいますので、水槽用のクーラーか扇風機を設置して、1年中水温を一定に保ちましょう。
シルバーアロワナは、弱酸性の水を好みます。
ペーハーは、だいたい6.5前後にあると理想です。
しかし、水が汚れてくると、あっという間にペーハーが下がり、4前後まで下がることがあります。
そうなると、アロワナの眼が白く濁ってきたり、ヒレがボロボロになったりします。
水換えは、1週間に1回、水槽の1/4程度行ってください。
ろ過装置内の、活性炭は2週間に1回は替えましょう。
日頃から、こまめにペーハーチェックをするようにして下さい。
まとめ
・シルバーアロワは、大きく成長するので、成長に伴って水槽のサイズを変えましょう。
・できれば混泳を避け、単独飼育しましょう。混泳させる場合は、混泳させる種類に注意。
・エサは、赤虫から初めて、メダカ、小赤、ミルワーム・コオロギなどの虫エサ、40cm位になったら人工飼料にな慣れさせましょう。
・夏場の水温管理、ペーパーのチェックは定期的に。
シルバーアロワナは、アロワナ飼育の入門編です。
私も、最初に飼ったアロワナはシルバーアロワナです。
水の管理さえしっかり行えば、非常に丈夫で飼いやすいです。
ヒトにもよく慣れますので、リビングなどで飼育していると、ヒトの動きに合わせてついてくることもあります。
とてもかわいくて、かっこいいシルバーアロワナですが、大きくなりますので、最終的には最低でも120cm以上の水槽が必要になります。
小さな水槽で飼育すると、ストレスで体調を崩しますし、体が変形することもあります。
せっかくシルバーアロワナを飼育するなら、ストレスのない、良い状態で飼ってあげて下さい。
ぜひ挑戦してみてください。
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