毎年6月15日に解禁になる福井県の玄達瀬。
8月15日で終了になり、1年でたった2ヶ月しか釣りができません。
日本海でも屈指のヒラマサやブリの1級ポイントとして有名です。
福井県の沖合約30Kmに位置し長さ約18Km、幅6Kmほどの漁場です。
同じ海域に水深10mの場所と水深200mの場所が存在するほど、起伏に富んだ海底が特徴です。
そのため、たくさんの種類の魚が餌場として集まってきます。
ダイビングのポイントしても有名で、シュモクザメの大群を見ることもできます。
この玄達瀬の魚はとても大きいな個体が多く、ウマズハギでも、40cmクラスが普通に釣れます。
初めて40cmオーバーのウマズラハギを釣った時は驚きました。(笑)
福井県玄達瀬の完全フカセ釣りで狙うヒラマサ釣りで知っておきたいポイント、コツなどをご紹介したいと思います。
タックル
・竿(ロッド)
大物が掛かっても大丈夫なように、腰のある150号の錘負荷でも大丈夫な竿を使用します。
長さは、2m50cm前後のものが使いやすいです。
・リール
電動リールを使用します。
大物を一気に引き剥がす事ができる、パワーの有るものを選んで下さい。
フカセ専用の自動クラッチが入るものがあると便利です。
・道糸・ハリス
道糸は、フロロカーボン7号を300m巻いて下さい。
ハリスはフロロカーボン10号を最低でも使って下さい。
釣り方
玄達瀬の完全フカセ釣りは、基本的に鷹巣沖の釣り方と同じです。
オキアミのコマセを撒いて釣ります。
仕掛けも同じですが、サイズが全然違います。
鷹巣沖では、ハリス6号で十分釣りになりますが、玄達瀬では6号では話になりません。
ヒラマサの大物が掛かったら、あっという間に切れてしまいます。
ハリスは最低でも10号を使用します。
マダイなど他の魚も釣りたいので、もう少し細くしたいと思う方もいると思います。
しかし、玄達瀬の魚はウマズラハギなどの外道でも10号ハリスで平気で喰ってきます。
それよりも、ヒラマサ対策をしっかりして下さい。
サルカンも、鷹巣沖ではスナップサルカンを使うことが多いですが、スナップがヒラマサのパワーで伸びて外れる事もしばしばです。
できれば、スナップのないサルカンを使用して下さい。
その他、注意点としては、結び目付近のハリスのキズには神経と尖らせて下さい。
ちょっとしたキズがラインブレイクの原因になります。
ヒラマサを釣ったことが有る方はご存知だと思いますが、ヒラマサのパワーは本当に半端ないです。
針が伸ばされる、リールが壊される、12号のハリスが吹っ飛ぶ。
そんな経験をされた方も多いでしょう。
まずは、しっかりと準備をしてから、望んで下さい。
ヒラマサは、どのラインで喰ってくるか分かりません。
50mかも分かりませんし、200mかも分かりません。
私の経験上、200m出した時に喰ったヒラマサを釣り上げるのは殆ど無理な気がします。
なるべく、100より手前で喰わせたいです。
ヒラマサは、餌をくわえると、一気に水中へ潜っていきます。
ブリなどの他の青物と違い、横に走ったりはしません。
一気に複雑に入り組んだ根に向かって潜行していく習性があります。
そのため、針掛かりさせたら、ドラグをしっかり締め、ヒラマサが根に入っていくのを防がなければなりません。
絶対に糸を出さないで下さい。
一度根に入ったら最後、絶対に出てきません。
ハリスや道糸が根ズレしてラインブレイク必至です。
どんなに太いハリスを使っていても根ズレには敵いません。
根に入られ、なんど涙をのんだことか・・・(泣)
とにかく、針掛かりさせたら、ヒラマサの頭をこちらに向けさせることに全力を尽くします。
潮流によっては、ヒラマサのパワーと潮流が重なり、とんでもない力いなります。
ラインブレイク覚悟で、全力でヒラマサの潜行を阻止して下さい。
最初のヒラマサのダッシュを止めることができれば、もう半分釣ったようなものです。
少しずつ、船に近づいてきます。
しかし、安心は禁物です。
船べりが近づいてくると、最後のパワーをふりしぼり、一気に潜行しようとします。
ここでバラすこともよくあります。
船べりでは、細心のの注意を払ってヒラマサを誘導し、タモ入れしてもらいましょう。
まとめ
60cm、70cmクラスのヒラマサは、鷹巣沖でも普通に釣れます。
しかし、90cm、1mオーバーのヒラマサは玄達瀬でなければ、なかなか釣れません。
正直、90cmオーバーのヒラマサを釣り上げるには運も必要だと思います。
針掛かりした場所が悪く、針を伸ばされることもあるでしょう。
ヒラマサのダッシュを止めきれず、根に入られることもあるでしょう。
潮が動かず、全くアタリの無い日もあるでしょう。
私は、玄達瀬に一日いて、ウマズラ1匹しか釣れなかった経験もあります(泣)
大マサはそう簡単には釣れませんが、それだからこそ釣り上げたときの感動は忘れられないものになります。
一年でたった2ヶ月しか釣りができませんが、ヒラマサを釣ってみたい方は、是非挑戦してもらいたいです。
初心者の方でも、やり方さえ間違えなければ、ヒラマサを釣ることができます。
真夏の炎天下の釣りになりますので、水分をしっかり補給しながら釣りをして下さい。
それでは、良い釣りを・・・
関連記事
完全フカセで狙うマダイ・青物の釣り方の3つのポイントとは
コメント